植木とこどもたち
三月に町内でお庭づくりをさせていただいています。
2週間くらいの工事に通っていましたが植木を植えると初めてその家の子供たちが
外に出てきてくれました。
目新しさや僕たちへの慣れということもあるかと思いますが作業後一緒に水やりをしたり
掃除のお手伝いをしてくれました。
多分どんなに上手に石を積んでもブロックを積んでも反応の大きさは
いつも植栽にはかなわないなと思います。
緑のある暮らしというのは感性豊かな子供たちに何かを感じさせるのかもしれません。
積極的に水やりをしてくれる姿はとても嬉しく思いました。
これから花が咲き、葉っぱが芽吹きお庭が賑やかになる季節。
いい時期に植えさせていただけたと思います。
緑のある暮らし。どうぞ楽しんでくださいね(^O^)
お客様からのうれしいメール
去年お庭を作らせていただいたお客様からうれしいメールをいただきました。
「三月に入り、芽を楽しみに待つ季節がやって来たと思いきや、まさかの大雪でし
たね。
ところで最近、鳥がよく木にとまる様になり、子供と窓の内側よりそーっと覗い
て見たりしながら、
「なんの鳥かな。」などと話をすることがあります。
木のある庭について、改めて良いものだ、と感じています。ありがとうございま
した。」
植木を植えることを生業としているものとしてうれしいお言葉をいただきました。
最近では邪魔物扱いされやすい植木たちですがきっちり生活に寄り添い、暮らしに潤いと彩り
を与えているようです。
何よりそれを感じていただけるお客様家族の感性が素晴らしいとつくづく思いました。
写真は施工中のものです。
お客様様が驚かれるほど植木を運び込み植え付けました。
お客様の息子くんと一緒に木を植えた写真です。
一緒にいろんな思い出を作って欲しいです。
一件づつこんなご家族を増やしていければと思っています。
庭づくりで思うこと その2
こんにちわ。
3月なのに雪が積もってしまいました。珍しいこともありますね。
我が家ではもう少し薪ストーブのお世話にならなければいけないみたいです。
こんな日は事務所にこもって設計&事務作業をこなしながらブログも更新しようかと思います。
この前書いた庭づくりで思うことの続きを少々。
今回は業者さん選びについてです。
庭づくりを頼むときにどんなことを基準にされるかはそれぞれかと思います。
デザイン重視、価格重視、エクステリア重視、植栽重視。
でも、もしご依頼されるなら打ち合せも設計も施工も同じ方が担当される業者さんを選ばれると
面白い仕事が見れると思います。
なにせ造園という業者さんは我社も例外でなく、ちいさな事務所さんが多数あります。
このまえスーツで打ち合わせした方が作業着で埃まみれで施工してくれる。そんなところがあるのです。
住宅の庭というのはたくさんの職人さんで一気に作らなくてもイイと思うのです。
一人や二人、多くても三人くらいでコツコツ作っていく。
出来上がる過程を家族皆さんに楽しんでもらうというのも庭づくりの醍醐味かなと思います。
味見をしながら料理をするようにあーでもないこーでもないが楽しいところでもあります。
予算をきっちり守ってもらいながらその場の思いを表現していくというのはなかなか建築では難しいことですが
庭づくりなら出来てしまうので。こっちの木はやっぱりあっちかななんて。
僕も含め職人さんというのは褒められれば頑張ってしまうので「すごーい」とかいいながら上手に御願いして
思い通りに作っちゃいましょう。
そんなコミュニケーションをとるためにも打ち合わせから施工まで一貫して同じ人がいると心強いですよね。
もう一つ業者さん選びでされればいいなと思うのは住宅を建てる時もお勧めですが自宅を訪問されることです。
造園の業者さんは自宅兼事務所という場合も多いので家まで行っちゃいましょう。
モデルガーデンやモデルガーデン付事務所じゃない方がいいですね。
そこでの暮らしぶりを見て自分たちと共通するものがあるか。
してみたい暮らしを実践されてるかなんてことを見学されることもおすすめです。
共通することがあれば実践されたことの本音なんかも聞けると思いますよ。
やはりどんなに言葉で繕ってもその人の人となりや暮らし方が作るものに現れてしまいますから。
せっかくの庭づくり楽しめるところとタッグが組めるといいですね。
正直、プライベートはちょっとというような業者さんにご自分のプライベートを任せられますか?
つづく
設計業務いろいろ
当社は現場作業が多いですが設計依頼をいたければ設計業務も行います。
ちいさな造園事務所に信頼してご依頼いただけることは本当にありがたいことです。
設計方法もいろいろ試しましたが結局すべて手書きで落ち着いてしまいました。
自然物の表現はなかなか決まりきったフォーマットのコピペというわけにはいかないので
多分一番早いかなと思いせっせと書いています。
数年前までは図面を軽視して施工方法がわかればいいのかなと職人気質な図面で提案していた時や
忙しさを理由に図面も作業終わりの夜書いたり朝書いたりということもしていました(^_^;)
最近は設計の時間もしっかりとって取り組み
まだまだな部分もありますができるだけわかりやすく伝えられるように工夫を
してきたつもりです。
本当に最近は伝えるって大事だなとつくづく感じます。
それでも現場が始まってしまえば図面と違ったことをしたほうが良かったりとどんどん図面から
変わっていくことは多々あるんですけどねo(^▽^)o
庭づくりで思うこと
おかげさまでここ数年家を新築された子育て世代のご家族からの庭づくりの
ご依頼をいただけるようになってきました。
お仕事の依頼はどんな方からでもありがたいのですが
こういった子供たちが育つ環境づくりのお手伝いを
させていただけるというのは自分が仕事をはじめたときからの
夢でもあったので本当にありがたいです。
子供たちのが育つ庭ではボリュームのある植栽をよく提案させていただいてます。
よくあるシンボルツリーだけという植栽ではなく植木を何本も組み合わせて
植えていくという方法です。
狭い敷地でも大小10本以上提案したりするので驚くお客様もおられます。
でも植木も生き物。1本だけでは生きにくいものなんです。人と同じで。
何本も植えることで大きい木と小さい木がお互い支えあいながらそこで根付こうとします。
そんな助け合いに子供たちが気づけるといいなと思います。
水やりなどの世話をして頂ければしっかりとした木陰を作ってくれます。
季節季節の花や実をみせてくれます。鳥やチョウも呼び込みます。
関心をもって庭と関わって頂ければそんなひとつひとつのことが素敵な
家族の思い出に変わっていくと思うのです。
「ローメンテナンス」や「ノーメンテナンス」ばかりがもてはやされるこの頃ですが
少し立ち止まって手間をかける、世話をするというから得られる発見体験の空間として
庭を使ってもらえたらこんな嬉しいことはないのになと思います。
子育て世代にとって何もしなくてもいい庭より積極的に関わっていける庭の方が
面白いと思うんですがどうでしょうか?
気が向けばまた続きを書いてみようと思います。
※写真と本文はあまり関係ありません。